カテゴリー
未分類

家事全般には慣れてはいたが

大学に入学し家を出ることになった。 父に手伝って貰い、少ない荷物だったので実家から自分で運び、 これから新生活を送るアパートの1室で感慨にふけっていた。 今まで実家で暮らしていたので、初めてのひとり暮らしだ。 しかし、もともと両親が共働きで家にあまりいなかったので、家事全般は全く問題が無い。 それに加え、旅行が趣味で一人旅を続けてきた。そう、全く問題が無いはずだった。

部屋の掃除を行ない荷物を解く。しかし、家電や家具が届いていないので、 そのほとんどを押入れに放り込んでおく。 食器や調理道具は、最低限だが用意していた。 引越し自体が始めてだったこともあり、何も無い状態から、部屋を作り上げなければならなかった。 https://www.sou-un.jp/

気がつくと、陽が落ち暗くなっていた。 本来ならば夕食を自分で作りたいところだが食料が無い。 正確にいうと乾麺や缶詰などは、少しだけあるのだが、 さすがに初日から調理するだけの心の余裕はない。

持ってきた自転車に乗り、近くのコンビニに向かった。 これから、随分利用することになりそうなお店だ。 そこで、弁当と飲み物を買い部屋で独りきりで食べる。 小さな引っ越しをしてから数日間、部屋を片付け、購入した家電や家具を受け取り、 家具を組み立て、必要な物の買出しに忙しかった。

初日はカーテンも無く、シャワーを浴びるのも一苦労だった。 気がつくと1週間誰とも口をきいていなかった。 電話も無く、近くに友人もいないのだから当然だ。 食事も全て独りきり。久し振りに孤独を味わっていた。